算数の問題を解くことは「犯人を逮捕」をすること




 フリーランス教師になってから、算数少人数指導を任されることが増えました。
高学年になると、塾に行く子も増え、また受験を意識する子も増えてくることから、なおさら学校での学習に価値づけをしなければなりません。

 高学年の指導をしたとき、最初のオリエンテーションで次のように伝えました。

算数の問題を解くことは、犯人逮捕と同じ

 算数の問題を事件と捉えると、学校は警察署、教室は刑事課、みんなは刑事、グループは刑事課の係(捜査一係、捜査二係など)、先生は刑事課長になりますと伝えた後、次の犯人逮捕のプロセスを話します。

犯人逮捕の段取り

  1. 証拠を集める
  2. 過去の犯行を参考にする
  3. 協力して捜査をする
  4. 犯人を特定する
  5. 逮捕状を請求する
  6. 犯人を逮捕する

という手順が犯人逮捕には必要と言いました。

具体的な方法は・・

  1. (証拠集め)問題をよく読み、問題を解くための条件をはっきりさせる
  2. (過去の犯行)既習事項を参考にする
  3. (捜査)グループの友達と相談したり協力したりしながら問題を解く
  4. (逮捕状)答えが出たら、伝わりやすい立式や説明を考える。不備があったら逮捕状は不受理
  5. (逮捕)問題が解き、発表する

という段取りです。

 子どもたちは最初「どういうこと?」のような感じでしたが、慣れてきてからはこのシチュエーションや考え方を楽しみながら問題を解くようになりました。


 そしてクラス全員が分かるためには、それぞれの得意分野を生かし、協力して捜査に当たることが大切。
場合によっては隣の捜査係(グループ)と協力する必要があることが浸透しました。

 子どもたちに算数の解き方を説明する時の参考にしてください。




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