小中学校のオリンピック観戦、辞退続々。埼玉県で




埼玉の小中学校でオリンビック観戦辞退が続出。さいたま市は全校で

 東京五輪・パラリンピックで子どもたちに割り当てられている「学校連携観戦チケット」をめぐり、さいたま市がすべての辞退を決めるなど、キャンセルする動きが埼玉県内で相次いでいます。

さいたま市は当初、市内の埼玉スタジアムとさいたまスーパーアリーナが会場となる五輪のサッカーとバスケットボールで、中学2、3年生ら向けの約2万1千人分と引率教員約2千人分を希望していた。だが、「不確定なことが多い」(市教育委員会)として、すべてを見合わせる。

越谷市も埼玉スタジアムへのシャトルバスがある北越谷駅周辺の小学校3校と中学1校で306枚のチケットを希望していたが、すべて見送る。市教委の担当課長は「子どもの安全を第一に考えた」と話す。

各校の判断に委ねた川口市によると、市内の36校から辞退の意向があった。割り当てられた8829枚のうちキャンセルは4488枚に。川越市では割り当てられた5558枚のうち改めての希望は約2400枚にとどまった。市内32校のうち8校が希望していた草加市では、754枚の割り当てのうち628枚をキャンセルした。

2021年6月12日 朝日新聞デジタル「小中学生の五輪観戦、辞退次々 電車移動と密回避に不安」

組織委が会場への移動を「公共交通機関が原則」としていることも、相次ぐ辞退の要因になっています。バス移動なら密を回避できますが、電車バス移動で密を回避するのは不可能です。また、東京では緊急事態宣言が延長、埼玉でもまん延防止等充填措置が継続されています。

子どもの「安全・安心」を守るのが学校の第一の仕事です。昨年度から運動会は中止または縮小、宿泊行事は中止をしている学校が多いことを考えると、オリンピック観戦にリスクをとる訳にはいかないでしょう。

この埼玉での動きは、追随する自治体が多数出てくることが予想されます。




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