新型コロナウイルスの爆発的感染を受けて、夏季休業を延長する自治体が増えています。2020年3月〜5月のように一斉休校を求める声も、それに反対する声も上がっています。
政府は「一斉休校しない」という声明を相次いであげています。
加藤勝信官房長官は8月20日の記者会見で、新型コロナウイルス対策として小中高校に夏休み延長や臨時休校の動きが出ていることについて、
「地域一斉の休校措置を国として要請することは考えていない」
「子どもにとっての一年一年の教育や『育ち』を大事にしていかなければならない」
と述べ、一斉休校は避けるべきだと明言しました。そして修学旅行についても「児童生徒にとって大変有意義な活動だ」と指摘し、感染防止策に配慮しながら実施するよう促しました。
また、萩生田文部科学大臣も同日、「全国一斉の臨時休校を要請する考えはない」という認識を改めて示しました。
萩生田大臣は20日の閣議後の会見で
「学びの保障や心身への影響などを考慮し、地域一斉の臨時休校については学校の設置者における慎重な検討が必要だ」
と、これまでの方針を改めて述べました。
一方で「感染状況は地域で異なる。学級や学年の単位など必要な範囲で臨時休校を行うことは考えられる」
として、各自治体が個別に夏休みの延長などを行うことは「尊重したい」との考えを示しました。
参考:
2021年8月20日 毎日新聞「一斉休校「国は要請しない」 加藤官房長官、夏休み延長巡り」
2021年8月20日テレ朝NEWS「萩生田大臣「全国一斉休校要請しない」感染拡大の中」
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