教師の犯罪は本当に多いのか?




「性犯罪が一般の職業並み」だからいいという訳ではないのですが、「特別に多い訳ではない」のです。

しかし、「性犯罪の割合だけが多い」ことは、どのように解釈したらよいのでしょうか。

このことについては、「人と接する分母が大きいのだから、それに関連する犯罪の分子も大きくなるのでは」という考えもあります。
つまり、「金融機関で働いていたら金融犯罪の割合が高くなる」「遊戯場店員は賭博犯罪が多くなる」と同様、「人と接することが多いの教員は、性犯罪が増える」ということです。

ここから先の話は客観的データに基づいてはいませんが、なぜ教員の性犯罪率が高いのかといえば、性対象となってしまう子供たちなどと毎日長時間至近距離で接する環境にいることが大きいと考えられます。
 
仮に性対象となる異性一人あたり、接する単位時間あたりの性犯罪発生率を比較すれば、どの職業でもそれほど大きな差は出てこないのではないかというのが私の仮説です。

つまり教師の資質というよりは、教師が性犯罪が起こりやすい環境下で日常生活を送っていることが発生件数に影響しているのではないかということです。

ですから先ほどの性犯罪発生率について、実際に各職業別の性犯罪件数を「性対象となりうる人間の数×接触時間数」で割った指数で職業別に比較してみてはどうかと思うのです。そして教員の指数が平均よりも高ければまだ別の要因があるのだろうし、どの職業でも指数がほぼ同じなら、この関わる時間と犯罪発生率の因果関係が証明されます。逆に教員の指数が平均以下ということになれば教員に対する世間の信用は増すかもしれません。

犯罪発生率から見える教員の実態

この考え方には一理あります。是非このことを裏付けるデータが欲しいところです。

しかし、「一般並」だとしても、そのこと自体を問題視する向きもあります。
教育社会学が専門で教育評論家でもある小宮山博仁氏は次のように述べています。

一般人と比べて教師のわいせつ行為事案が多いのかどうかを検証してみます。日本の生産年齢人口(約8017万人)に対し、わいせつ犯罪は約1万2800件なので、比率は約0.016%。教師は全国で92万人います。セクハラなどで軽い処分を受けた人を除くために免職処分を受けた教師(119人)に限って比率を出してみると0.013%。

2014年4月26日NEWSポストセブン 「教師のわいせつ行為事案 一般人と発生率を検証した結果紹介」

一般人と比較して率が低いことを認めています。しかし小宮山氏は

もちろん一般人は犯罪に至っていなくとも会社内だけで処分を受けたケースがあると思いますが、それにしても大学で教育について学び、生徒や児童を指導して守るはずの教師が一般人とほぼ同程度というのは由々しき問題です。

2014年4月26日NEWSポストセブン 「教師のわいせつ行為事案 一般人と発生率を検証した結果紹介」

と、述べています。
やはり世間の目は厳しいようです。

しかし、「教員の犯罪は多い」「教員の性犯罪は多い」という事実誤認は解いていく必要があるでしょう。そして、世間の目の厳しさを意識しながらも、そのことに萎縮するのではなく「自分たちは犯罪の少ない職業なんだ」ということにプライドをもつことが大切なのではないかと考えます。

参考サイト
世界を見える化するサイト ミエルカ「職業別犯罪率ワーストランキング 土建、無職、飲食の首位争い グラフつき」

教師のわいせつ行為事案 一般人と発生率を検証した結果紹介

犯罪発生率から見える教員の実態




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