このコラムは 先生と教育のイマ「なぜ今、子どもたちへのキーボード入力指導が重要なのか」の解答として執筆しました。
あと20〜30年経てば、音声入力が主流になり、きっとキーボード入力は必要なくなるでしょう。脳内で考えただけで文字として出力されるようになる可能性も高いです。
しかし、今後10年くらいは、長文を作成したり、オフィス系ソフトを使ったり、プログラミング(コーディング)してりする際、キーボード入力はまだ必要不可欠な技術でしょう。
児童生徒の情報活用能力の育成について
総則において,「各学校においては,(中略)言語能力,情報活用能力(情報モラルを含む。),問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を育成していくことができるよう,各教科等の特質を生かし,教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする」ことが規定された。
文部科学省 平成30年度以降の学校におけるICT環境の整備方針について より
とりわけ新小学校学習指導要領においては,「児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動」及び「児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」について,各教科等の特質に応じて,計画的に実施することとされた。
次期学習指導要領では、キーボード入力を「学習の基盤」「基本的な操作」と位置づけています。
しかし、キーボード入力に関しては、10年くらい前の小学生の方が上手でした。その頃はICTデバイスへの入力はキーボードしか方法がなかったのに対し、現在はスマホ、タブレットの普及により、フリック入力や音声入力の方が普通になったからです。
「学習の基盤」「基本的な操作」と位置づけているにも関わらず、実際の小学校の学習活動で「キーボード入力」を時間をかけ体系的に学ぶ機会はありません。
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