※この記事は「地産地消と『お手紙弁当』(5年総合)」の続きです。
目次
学校から一番近い野菜直売所
野菜直売所はH台にあります。ここでは、都筑区の南部に広大に広がる東方農地で栽培された野菜を売っています。区役所が発行している都筑野菜直売所マップを見ると区内に34箇所の直売所があることが分かります。その中で1番学校から近い直売所は、アーツファクトリーさんが経営するH台の直売所です。
アーツファクトリーさんは、都筑区役所の方から会った方がよい方だと子どもたちに紹介してもらいました。
前回は、みんなのキッチンの方でした。飲食店として地産地消を進めたり、都筑区を盛り上げたりする活動について知ることができました。
今回の村田さんは、生産者になります。生産する立場の方から都筑野菜を調べていくことにしました。
アーツファクトリーの記事を探す
まずは、インターネット上でアーツファクトリーの記事を探すところから始めました。子どもたちは
これかなあ?ないなあー。
と呟きながら検索していました。すると、
今T(イマシュン先生のこと )!この前、今Tがくれた資料にアーツファクトリーあったよ!
えっ?!どれどれ?
と見てみると、アーツファクトリーが一面に特集されていました。
私がロイロノートで子どもたちに配布した資料は広報都筑の8月号でした。みんなのキッチンのお手紙弁当のチケットを応募して、私が当選したので、その応募資料を子どもたちに自慢するために配布した資料だったのでした。
応募欄ばかり見てないで、きちんと読まないとダメだよ!
と子どもたち。
まあ、アーツファクトリーの記事が見つかってよかったよ。
と私。学習が前に進みそうです。
読書家の時間の技法で読み解く
アーツファクトリーの特集記事は、都筑区区役所区政推進課が担当したものでした。Bさんの部署です。1ページですがじっくりと読み込むために、毎回使っている優れた読書家の技法を使って、ロイロノートで付箋書きを始めました。一つの付箋には70文字以上。優れた読書家の技法をバランスよく使うように指導しています。
もう子どもたちも慣れたものです。特集記事には、都筑野菜のよさ、直売所の魅力、アーツファクトリーのこだわりがQ &Aでインタビューする形で掲載されていました。その部分を読んで考えたことを付箋に書いていました。
子どもたちが読みとったこと
- 直売所は、農家の人の顔が見れる。話ができる。それが魅力だと思う。安心・安全につながる。
- 直売所では、野菜の調理の仕方や野菜の選び方を教えてもらえる。
- 常連の方から野菜を食べた感想がもらえる。やる気につながると思う。
- 朝、取った野菜をすぐに食べるとができるので、新鮮で美味しい。地産地消につながる。
- めずらしい西洋野菜が売っている。この前、買った茎ブロッコリーが美味しかった。
次の日のインタビューで聞いてみたいこと
- スーパーに負けない工夫
- 大変なこと
- よく育てている野菜
- お客さんの数
- 他の農家の方との交流
- アーツファクトリーの最初の頃はどうだったのか?
直売所にインタビュー
次の日にH台の直売所までインタビューに出かけました。学校からは徒歩6〜7分くらいです。
直売所の着くと青々としたほうれん草畑が、私たちのことを出迎えてくれました。村田さんにご挨拶をもらい、畑や直売所について簡単に説明をしてもらいました。
ニューヨークで本格的にDJをするために留学したことがあり、現在は農業中心ですが、月2回ほどDJをやっているという面白い方です。音楽も農業も人を喜ばせるという点は同じだそうです。
見学では、畑の中や直売所を詳しく見せてもらいました。
畑の中で、子どもたちがホッチキスのような不思議な道具を見つけました。大きさは、30cmくらいあります。村田さんに聞いてみるとほうれん草をシールで束ねる機械だということが分かりました。
村田さんに
ほうれん草を抜いて試してごらん。
と言われると何人かの子が収穫して束ねていました。
みんなが
収穫していいの?
と聞くと
いいよ!
と村田さんが話していましたが、
売り物だから止めておこうよ。
と誰かが言うと、
そうだね!
とみんなが納得していました。
収穫させていただいたほうれん草は、もらえることになりました。
収穫したばかりなので、ほうれん草の葉や茎がみずみずしく、パリッとしていました。
直売所では、数人の子が野菜を買わせてもらいました。どの野菜もいきいきして美味しそうでした。西洋野菜の中には初めて見るものもあったようで興味津々でした。
直売所の魅力と次の活動次の
インタビュータイムで印象的だったのは、直売所や農業の魅力でした。
採れたて新鮮で水で洗えばすぐに食べられる。そのために、農薬も管理している。毎回、売り切れるし、自分の野菜を買ってくれる人の顔が見れるのが嬉しい。
自分は飽き性だから、いろいろな野菜を育てているけど、新しい野菜に挑戦することも楽しい。それを喜んでもらえる人を想像して頑張っている。
誰かのために努力することが自分のやりがいになっているって素晴らしいですね。〇〇さんの人間性にも魅力を感じました。
最後の話の中で、次の活動を模索していることを伝えると、村田さんに
畑を手伝ってほしい
とお願いされました。
ラディッシュを育てるお仕事を子どもたちと手伝ってこようと思います。
※この記事は、小学校教諭「イマシュン」さんの投稿です。
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