必ずしなければいけないルーティンワークでも、工夫しだいで楽しく活動できます。そしてルーティンワークだからこそ、ただ「こなす」のではなく、楽しく活動的に、創造性が発揮できる活動にする必要があるのです。
そのような実践を紹介していきます。
始めたきっかけ
取り組みのきっかけは、管理職から朝の会に呼名して出席をとらないといけない決まりを徹底するように言われたことです(それまでは、見て確認し、出席簿に記入していました。ほんとはダメです)。
呼名は時間がかかるのであまり気乗りしませんでしたが、どうせしなければいけないのなら、楽しくやりたいと思って考えたアイデアです。
ルール
ルールは、
①担任が最初の子の名前を呼ぶ。ストップウオッチをスタートする。
②呼ばれた子は「はい」と挙手しながら返事をし、出席番号が次の人の名前を呼ぶ
③呼ばれたら子が返事をして、出席番号が次の子の名前を呼ぶ
④それを繰り返す
⑤最後の子は担任の名前を呼ぶ
⑥担任は挙手をしながら「はい」と返事をし、ストップウオッチを止める
⑦カレンダーにタイムを記入する
という流れです。このやり方に慣れると、応用ルールとして
①出席番号の逆順で呼ぶ
②出席番号の途中から始まり、途中で終わる
③最初に名前を呼ばれた子が回り方を決める
などをルールを増やしました。
②や③の場合、最後に担任に戻すのを忘れてしまう場合があります。その時は2週目に突入です(^ ^;)
効果
単純に楽しい
ゲーム性が強いので、かなり楽しめます。タイム短くなることが楽しいし、追加ルールを入れて徐々に難しくなることも楽しいです。
最初に「1人1秒を目指そう」というと、大抵「そんになの無理だよ」という反応なのですが、2週間も取り組んでいるうちに、その目標の目処が立ってくるので、モチベションが上がりますし、それがクリアできたら、「次は○秒を目指そう」という目標を立て、それがクリアできるとなお楽しいです。
私のクラスの最高記録は、27人のクラスで「19秒」です。
20秒切りを目標にしていたので、最終日に目標が達成できた時には歓声が湧きました。
失敗しても楽しい
慣れて、「速く言おう」と思うほど失敗します。2名ほぼ同時に「はい」と言ってしまったり、そのせいで次の子の時に間が空いてしまったり、2週目に突入してしまったり・・・
そのようなときは、失敗した子を責めるのではなく、他の子がいかにリカバリーするかを考え、「よく挽回できたね」と話すといいでしょう。
また、早すぎるとほぼ被って返事をすることになったりするのですか、変になってしまったらみんなで笑ってしまうのもありです。
34人にクラスで16秒くらいだったことがあったのですが、早すぎてもはや返事として成立しているかどうか分からず、終わった後みんなで大笑いしました。
集中力がつく
返事と返信の間を空けずはっきりした声で返事をし、タイムを詰めるためにはかなりの集中力が必要です。
ルールが難しくなると、よく聞いていないと逆の順番になってしまうこともあります。
朝から集中することで、一日のスタートをほどよい緊張感で迎えられます。そして、その日の子どもの調子を測ることもできます。
どんなことでも楽しめる
「出席リレー」は、短時間ででできシンプルで、効果的なコスパのいい取組です。
毎日しなければいけないことだからこそ、遊びに変え、楽しく活動的、創造的にする必要があるのです。
最近のコメント