小学校の先生の仕事とは




仕事内容

小学校の先生は、基本的にはすべての科目を一人で教えます。高学年では音楽、図工、家庭などを専門に教える専科教諭を配置している学校も多いです。また、近年は、一つのクラスを二人の教師で教えるチームティーチングという取組や、同じ学年の先生担当の教科を決め交換して授業を行う学年間教科担任制を取り入れる学校もあります。

小学校は6歳〜12歳という、発達段階の大きく異なる子どもを教えることに大きな特徴があります。子どもたちの個性を伸ばし、人間性豊かに育つように支援するという意味で、小学校教諭は社会的責任の大きな仕事と言えるでしょう。

子どもが学校にいる時間は、授業以外にも給食、朝の会・帰りの会、学活、クラブ、委員会などの活動があります。授業がない時間や放課後は、授業の準備、教材研究、取材、採点、評価、学校・学年行事の準備、諸会議、校務分掌、各種調査など、さまざまな仕事があります。

小学校教師の一日

(横浜市の正規採用職員の場合を基にしています。自治体によって異なります)

出勤〜午前中

勤務時間は8時15分からの学校が多いのですが、多くの先生はその30分くらい前に出勤しています。早い人は7時より前に学校に来ていますが、保育園の送りがある方はギリギリと様々です。

以前は朝の打合せを行い、教職員全員が集まりその日の予定や伝達事項を連絡していたのですが、ここ数年は公務システムを導入し、打合せや伝達事項はコンピュータで確認し、打合せはしない、または週に2日くらい、という学校が増えています。

子どもが登校している時間は、校門で子どもを迎えたり、教室で子どもを待っていたりします。朝会、集会、読み聞かせ、朝学習などの時間をした後、朝の会を行い、授業開始です。朝の会には10分くらい使います。

授業は1時限が45分です。2時間目と3時間目の間に20〜30分間の「中休み」がありますが、これは子どもの休みであって教師の休みではありません。基本的には子どもと遊んだり、宿題の採点をしたり、次の授業の準備をしたり、他の先生方と打合せをしたりしています。クラブや委員会、行事の実行委員の打合せをすることも多いです。高学年の担任の場合、音楽や家庭の授業のときは担任は「空き時間」になりますが、その時間は学習の準備、宿題の採点や点検、事務仕事などを行います。

午後

給食指導は大切な仕事です。子ども児童と一緒に準備をして、教室で食べ、片付けをします。マナーを守り楽しく食べるように指導すると共に、安全管理に気を配ります、昼休みは子どもの休憩時間ですが、中休み同様、教師にとっては貴重な仕事の時間です。昼休みと同様の仕事内容です。その後、掃除の時間があり、児童と一緒に教室や廊下、特別教室などを掃除します。

掃除が終わったら、午後の授業が始まります。高学年だと6時限までありますが、低学年の場合は5時限になります。帰りの会をして低学年は14時半くらい、高学年は15時半くらいに子どもを下校させます。授業はこれで終わりです。

放課後

この後、休憩時間が45分あります。(15時30分〜16時15分)。休憩時間なので会議が入ることはありません。しかし、ノートを見たり次の日の授業準備、事務処理、学年の先生と打合せをしていることが多く、あまり休憩していません。しかし、お茶を飲んだりお喋りしたりしながらリラックスできる時間でもあります。

休憩時間が終わる16時15分からはたいてい会議が入ります。学校全体の予定を確認する職員会議、学年の行事の打合せや子どもの相談をしたりする学年研、運動会や卒業式の打合せや準備をする専門委員会、教科や(視聴覚や給食、図書などの)領域の担当者の会議、校内研究を推進したり指導案検討をしたりする重点研などです。会議が入っていない日はほとんどありません。また、自治体によっては授業終了後部活動がある場合もあります。部活動の担当になった場合は、16時ごろから活動を始めますので、事務処理等は後回しになります。

勤務時間終了後

会議は勤務時間終了の16時45分まで続きます。本来はその時間までに会議が終わるはずなのですが、超過していしまうこともあります。
授業と会議で勤務時間は終わってしまうので、自分の仕事は勤務時間終了後に行うことになります。
授業の準備、教材研究、教材の作成、行事の準備、調査統計の作成や出張旅費の申請などの事務処理などはたいてい勤務時間後になります。17時過ぎが退勤の時間です。しかし、退勤する人はほとんどいません。多くの人は退勤時刻が18時から19時の間くらいになります。
もちろん勤務時間終了後にすぐに退勤することもできますが、そのようなときは前日や翌日に遅くまで仕事をしている方が多いです。
成績処理や新年度準備で忙しい学期末、学年末、年度当初はさらに時間が伸びます。


週に1〜2日くらいは、授業終了後、他の学校の先生と打合せをしたり、教科研究会に参加したり、教育委員会の研修に参加したりする「出張」があります。

「終わらない仕事は持ち帰り」というイメージが多いと思いますが、最近は個人情報保護や情報漏洩のリスクのため、持ち帰り仕事は管理職の許可がない限り禁止です。
そのため土日に学校に来て仕事をする方もいます。
 




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