心病むケースも…新任教諭の退職相次ぐ 1年内に全国で431人




2020年1月8日 西日本新聞より

初任の先生が1年持たずに辞めてしまう傾向は、10年位前から始まり、最近2〜3年でよりその傾向が強まっています。退職者の多くは精神疾患です。

 理由は自己都合が299人で最も多く、病気を理由とした111人のうち104人が精神疾患を挙げた。教育現場の長時間労働が指摘される中、新任教諭の負担感は強いとみられ、識者は支援の必要性を訴えている。

2019年1月8日 西日本新聞「心病むケースも…新任教諭の退職相次ぐ」より

就職したばかりの新人の負担が大きいのは昔からですし、それは教師に限らずどの仕事も同様です。しかし、退職者の多くが精神疾患という実態は、今の育成・研修の制度が時代にそぐわないものになっているからだと言えるでしょう。

最近多くの自治体で、初任者の負担を減らすため、「初任者研修の負担軽減」が言われています。しかし、研修を減らすのではなく、「自信をもって教壇に立てるための研修の充実」をすべきなのではないでしょうか。

教師は4月1日に着任した後、その4日後には担任としてベテラン教師と同様の働きを求められます。研修はほとんどOJTです。他の仕事ではあり得ないことでしょう。


一般企業では一般的に、新入社員は数週間〜数ヶ月の研修期間を得て、それぞれの部署に配属されます。入社すぐに番組に抜擢されるアナウンサーもいますが、殆どのアナウンサーは数ヶ月の研修を得てから番組に出ることになります。


教師は全てテレビ朝日の斎藤ちはるアナのような働きを求められているのです。それでは潰れてしまうのも当たり前です。一般企業のように、配属される前に(教壇に立つ前に)研修を積めるようなシステムの転換が必要です。

共栄大の和井田節子教授(学校臨床心理学)はこの記事の中で

「新任の先生は仮採用のような立場を気にして、悩んでいることやうまくいっていないことを周囲に言いづらい。そのためにサポートが遅れて精神疾患となるケースも多い。学校の日常業務の中で若い先生の悩みに身近な教員が寄り添えるような工夫が求められる」と話している。 

2019年1月8日 西日本新聞「心病むケースも…新任教諭の退職相次ぐ」より

と述べています。
多忙化により中堅・ベテラン教諭が初任者に気を配る余裕がなくなっています。初任者もそのような実態の中他の先生に相談いることを遠慮してしまうこともありますし、1年間の仮採用期間中はマイナスの評価を気にして悩みを相談しにくいという面もあります。

研修の充実にしろ、多忙化の軽減にしろ、今の人材と予算では不可能です。人も予算も増やさなければ、この傾向は益々続くでしょう。

「心病むケースも…新任教諭の退職相次ぐ」2020年1月8日 西日本新聞の記事はこちら




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