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萩生田文科大臣「GIGA端末は持ち返りネットやゲームをするのも面白味」

今年度中に配備が終わるGIGAスクール端末の取り扱いについて、自治体ごとに大きな違いがあり、議論になっています。例えば

などです。ネットを見ると、「自由に使わせるべき」「児童生徒指導上、自由な活用は問題がある」と意見は二分されています。

 2021年2月16日の文部科学大臣定例記者会見で、記者からGIGAスクール端末について、

「端末の持ち帰りというのをどう考えられるか。先日の中教審の方では、持ち帰りを認めなければ意味がないんじゃないかというような答申も出てましたけれども、文科省として各自治体の方に何かアナウンスされるご予定とかお考えはありますでしょうか。」


という質問がありました。

それに対して萩生田文科大臣は

と答弁しています。そしてその中で、

タブレットの面白さっていうのは、例えばインターネットにつないだり、あるいは時にゲームができたりすることも面白味じゃないですか。だから、授業だけに使うのだっていうことの機能だけでは、なかなか子供たちも魅力を感じないと思うのですね。

勉強に関係ないことは一切使っちゃいけないんだってやるのが本当にこの機器を使った新しい教育の環境の向上のためにプラスかマイナスかっていうことも考えなきゃならない

文部科学省 萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年2月16日)

中学校の生徒指導を中心に、GIGA端末を持ち帰り自由に使わせることを懸念する声が多く上がっています。
しかし、学校・家庭問わず多くの場面で使わないと整備した意味はありません。そして、小学校高学年から情報端末を持っているのが当たり前の現実に対し、学校から付与される端末は除外するということは、子どもと社会を、社会と学びを遠ざけることになります。

萩生田大臣も

最初は慎重な対応でスタートするっていうことでもよろしいと、私、思いますので、他方、いいプラクティスについては横展開をしていくっていうことで、夏までに少し、全体像を決めていきたいなと思っています。

文部科学省 萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年2月16日)

という慎重な物言いをしていますが、本音は「自由に使わせればいいじゃないか」でしょう。
萩生田大臣のこの答弁が、GIGA端末の自由な活用を推進する自治体が増えることにつながることを期待したいです。

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