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「ゲーム依存、国際疾病に認定」の是非を考える

2019年5月29日  四国新聞「『ゲーム依存、国際疾病に認定』 久里浜医療センター樋口院長に聞く 『香川モデル確立を』」から

ゲームやスマホの長時間利用を問題視して、子どもの利用を条例で制限する動きがあります。この記事のような考えが追い風になっています。

国内のゲーム依存症治療の第一人者で、WHOに疾病認定を働き掛けてきた久里浜医療センター(神奈川県)の樋口進院長は、この記事の中で

-WHOがゲーム障害を依存症の一つとして正式認定した。率直な感想を。

とても喜ばしい。ゲーム産業が盛んな韓国や米国も認定に賛同したことは、苦しむ患者が世界中で増え、問題が深刻化しているということを表している。

-ゲーム業界では自主規制の動きが出る一方、反発の声が上がっている。

ゲームに依存し大変な状況に陥る子どもや家族がいることを真摯(しんし)に受け止めてほしい。例えば、ゲームの腕前を競う「eスポーツ」で依存症に陥る若者が実際にいる。こうしたゲームの「負の側面」を周知する責任がある。

2019年5月29日  四国新聞「ゲーム依存、国際疾病に認定 」より

と述べています。


しかし、「eスポーツが依存症を助長する」というこの論理だと

です。規制が必要になりますよね。

eスポーツに限らず、サッカー、野球、ゴルフ、テニス、スケート、体操、卓球、囲碁、将棋etcありとあらゆるものが、子どもの頃から長時間取り組まないと、オリンピックや甲子園等の大きな大会に出たり、プロになったりすることはできません。
受験も長時間勉強しないと、目標の学校に入ることはできません。
これらは「依存症」ではないのでしょうか。
「本の虫」もある意味依存症ですが、問題にする人がいないのはなぜでしょう。

ゲームに長時間取り組む子どもが多いのは、ゲームが子どもにとって魅力的なコンテンツなので、大きな目標がなくても、夢中になって取り組みたくなるからです。他のメディアやコンテンツに(勉強も含めて)魅力がないだけです。

長時間取り組むと弊害があるのは、ゲームに限ったことではありません。
ゲームだけやり玉に挙がるのは、以前このコラムで述べたように、

新しい娯楽メディアに子どもは飛びつきますが、それに馴染んでいない大人は不安に感じ批判するのです。そして子どもが大人になり、権威をもつようになると、かつて批判された自分の好みのメデイアはオールドメディアになり、それを擁護し、今度は新しいメデイアを批判するようになるのです。

freeduコラム「ゲームはどんどんやらせた方がいい?」から

ということです。
ゲームやスマホだけを規制するのは、スペースノイド、ニュータイプ狩りをする(オールドタイプの)ティターンズのようなものです。

目標を決めて努力することは素晴らしいことです。
テレビゲームに限らず、あらゆるスポーツ、勉学、メディア、コンテンツに対して、どのように接するのがいいのか、一人一人の事情や目標、特性を踏まえて、子どもと大人が話合って決めるべきだと考えます。


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